山形大学は16日、国の倫理指針に反して事前に同意書を得ることなく、学生らから採血して人工血管の研究に用いたなどとして、元工学部教授の50代男性について、停職3カ月の懲戒処分に相当するとの調査結果を発表した。
山大によると、元教授は2012年3月から15年2月にかけて、学生や共同研究者ら計27人から少なくとも計145回採血。国の倫理指針は研究で血液を用いる場合、採血される人の同意を事前に文書で得なければならないと定めているが、元教授は文書による同意を得ず、15年2月以降にさかのぼって同意書を集めたという。また、必要な工学部の倫理委員会の承認も得ていなかった。
18年4月、この問題が表面化し、山大は学外の有識者などでつくる調査委員会を設置して調べていた。
また山大は、工学部の倫理委員…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル